館林キリスト教会

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市川副牧師 コラム集(2)

 聖歌231番(賛美歌516番) 2000年7月23日

 今日は洗礼式で午後は感謝会があります。感謝会で歌う「聖歌231番」の作詞者はフィリップ・ドッドリッジという人です。ロンドンに生まれ「賛美歌112番、もろびとこぞりて」の作詞者でもあります。
 以下は聖歌231番原詞訳の引用です。主を信じて救われた喜びの賛美です。
 1,幸いな日よ、わたしの救い主、神であるあなたを選んだその日は!わたしの心は喜びに熱く燃え、その歓喜をみなに告げ知らせたいのです
 2,大いなる事がなしとげられました。わたしは主の者となり、主はわたしのものとなり給いました。主はわたしを引き寄せ、わたしは主に従いました。聖なるみ声に感動して
3,長く分裂していたわたしの心よ、憩いなさい。祝福に満ちた中心に場を定めて、憩いなさい。主から決して離れません。主から多くの恵みを与えられているからです
(折り返し)
 幸せな日よ、幸せな日よ、主イエスがわたしの罪を洗いさりたもうた日よ!
 主は命じておられます。日々、目をさまし、祈り、喜んで生きることを。
 幸せな日よ、幸せな日よ、主イエスがわたしの罪を洗いさりたもうた日よ!

 賛美歌313番 2000年7月30日

 ルターは音楽について次のように記している相です。
 「音楽は神のみ言葉に次ぐものとしてたたえられるべきだ。なぜなら、音楽によって、あらゆる情緒が揺り動かされるからである。悲しんでいる人を陽気にさせ、陽気な人を悲しませ、落胆した人を勇気づけ、尊大な人間を円熟させ、激越な人間を和らげ、執念深い人をなだめるのに、地上において、これほど力強いものはない。この尊い贈り物は、ただ主を褒めたたえるために創られ、人々に授けられたのである。」
 賛美歌313番は礼拝でよく歌われるなじみ深い歌です。
 私たちは、一週間の学校生活、家庭での働き、職場の勤務が守られ、またある人は心配な健康が守られた感謝の気持ちで礼拝に集まります。同時に、今週も教会に共に集うことができた喜びと、聖日礼拝を捧げる恵みを与えられたという感謝の思いに導かれます。また、世の騒がしさから一時離れて、主のみ前に静まる大切さを教えられ、その幸福を味わいます。
 この賛美歌は、作詞、作曲者とも日本人によります。
 作詞者は由木 康氏。1930年(昭和5年)知人の勤務先を訪ねた折り、応接室で長い時間待たされました。彼はその間、大都会の騒音から、厚い壁で遮断された応接室で、祈り心になりました。そして、そこに備え付けてあったレター・ペーパーに書き留めたのがこの詩だ相です。詩が出来上がるまでに10分もかからなかったということです。
作曲者は津川主一氏。日曜学校や幼稚園用の歌を多く作曲した相です。
 これは昭和6年版の「讃美歌」において発表されました。

 賛美歌294番 2000年8月27日

詩篇23篇 ダビデの歌  「主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない。
 主はわたしを緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われる。
 主はわたしの魂をいきかえらせ、み名のためにわたしを正しい道に導かれる。
 たといわたしは死の陰の谷を歩むとも、わざわいを恐れません。あなたがわたしと共におられるからです。あなたのむちと、あなたのつえはわたしを慰めます。
 あなたはわたしの敵の前で、わたしの前に宴を設け、わたしのこうべに油をそそがれる。わたしの杯はあふれます。
 わたしの生きているかぎりは必ず恵みといつくしみとが伴うでしょう。わたしはとこしえに主の宮に住むでしょう。」
 作詞者、ジョゼフ・H・ギルモアはボストンに生まれました。やがて牧師となり、神学校、大学でも教鞭を執りました。彼は1862年、フィラデルフィアの教会で説教奉仕をしました。聖書、詩篇23篇のお話でした。奉仕が終わり宿に戻ると、みことばによって与えられた感動を書き記しました。それがこの賛美歌だそうです。
 作曲者はウィリアム・B・ブラドベリです。この賛美歌は発表の翌年、ニューヨークのロチェスターの教会で1000人の少年少女合唱団によって歌われました。彼は賛美歌280番「わがみの望みは」など多くの賛美歌を作曲しています。

 賛美歌285番 2000年9月24日

 作詞者は、ホレイシャス・ボナーという人です。彼はスコットランドに生まれ、牧師として半世紀に渡って精力的に奉仕しました。
 この賛美歌の原詩は七節まである相です。その詞からは、主への深い信仰がうかがえます。
一節
「主よ。私が選ぶ道でなく、あなたの道を選ばせてください。いかにそれが暗くとも。あなたのみ手によって、私を導き、私が進むべき道を選んでください」
七節
「主よ。あなたが私の友を選んでください。私の病いも健康も。自分自身に対する配慮も。私の貧しさも富も、あなたが選んでください」
 「ジュエット」というこの曲は、ドイツのオペラ作曲家、カール・マリア・フォン・ヴェーバーが作曲した「魔弾の射手」序曲から編曲されたものだ相です。
 編曲者は米国の賛美歌作曲家ジョセフ・P・ホルブルックという人です。彼は賛美歌273番B「わがたましいを愛するイエスよ」の作曲者でもあります。