手術台の祈り |
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一人のこどもが病気になり、入院しました。検査の結果、手術をすることになりました。 手術の日が来ました。手術室に入って、用意ができると先生は言いました。 「さあ、このパイプを口にくわえなさい。そうすると君は眠くなって寝てしまうのだよ。君が眠っている間にちゃんと手術をすませて、病気を治してあげますからね」 こどもは言いました。 「そう。では僕はこれから眠るのですね。それならいつものように眠る前にお祈りをします。ぼくはいつも寝る前に、神様にお祈りするんです。先生ちょっと待ってて下さいね」お医者さんは待っています。 こどもはお祈りをはじめました。 「神様、僕はこれから眠ります。いつもはおうちのベッドで寝ますが今日は病院のベッドてす。でも僕が眠っている間、いつものように僕を守ってください。そして目がさめたら元気に起こして下さい。イエス様のお名前によって祈ります。アーメン」と祈りました。 お医者さんも看護婦さんも、こどものお祈りを聞いていましたが、最後には、つりこまれて、みんなで一緒にアーメンと言いました。 子供は静かに眠りました。手術はうまくゆきました。お医者さんも看護婦さんも「何となく神様が守ってくださる」と感じました。手術は早く終わりました。 こどもが眠りからさめると、看護婦さんが言いました。 「手術はとてもよくできました。病気はすぐよくなりますよ。君が眠る前にお祈りしたから、神様が守って下さったのね」と言いますと、こどもはにっこり笑って「そうですね。ありがとう」 と言いました。 みんな「お祈りをするって、なんて良いことなんだろう」と思ったのでした。 旧約聖書詩篇4篇のみことば |