市川副牧師 コラム集(30)
過越が近づき 2014年12月28日
「さて、過越といわれている除酵祭が近づいた。」ルカによる福音書22章1節
過越の祭はイスラエルの民がエジプトから救い出された記念です。アビブの月(バビロニア暦ではニサンの月)(太陽暦の3月〜4月)の十四日の夕方から行われその夕刻から翌日が始まり七日間種を入れないパン(発酵させないパン)を食べ、初めの日と最後の日に聖なる会合が召集されました。
エジプトへの十番目のさばきのとき、流された小羊の血によってイスラエルはさばきを免れエジプトを出ました。これを記念する過越の祭にイエス様は「世の罪を取り除く神の小羊」(ヨハネによる福音書1:29)として十字架で死なれました。
「小羊は傷のないもので、一歳の雄でなければならない。夕暮にこれをほふり、その血を取り、小羊を食する家の入口の二つの柱と、かもいにそれを塗らなければならない。」出エジプト記12:5〜7。
「その夜わたしはエジプトの国を巡って、エジプトの国におる人と獣との、すべてのういごを打ち、またエジプトのすべての神々に審判を行うであろう。わたしは主である。その血はあなたがたのおる家々で、あなたがたのために、しるしとなり、わたしはその血を見て、あなたがたの所を過ぎ越すであろう。」
出エジプト記12:12、13。
「…その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」。マタイによる福音書1:21。