館林キリスト教会

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礼拝のメッセージ 1999年4月

いつものように ダニエル書6:1〜5 伊藤副牧師 

1999年4月11日
 大帝国バビロンを滅ぼしたのはメデアとペルシャの連合軍で、新しい国王には、メデアのダリヨスが即位しました。 ダリヨス王は、イスラエルの捕虜であっても有能な人物であるダニエルを、新しい国の大臣に選び、彼のすぐれた霊のゆえに全国を治めさせようと考えたのです。しかし他の二人の大臣とその部下たちは、もともと捕虜に過ぎないダニエルが、最高の位につくことを妬んでいたのです。彼らはダニエルを失脚させる口実をなんとか捜そうとしましたが、なんのあやまちも見出せませんでした。 そこで彼がいつも神に祈りをささげていることを利用して、彼を葬りさろうという陰謀を企てたのです。それは「王以外のいかなる神にも、人にも祈る者は獅子の穴に投げ込まれる」という、三十日間に限定された禁令でした。まさしくダニエル一人をねらったものでした。しかし、ダニエルはこの陰謀を知っても、いつものように祈り続けたのです。 今朝は、このダニエルの信仰を通し神への信頼と忠実を学びましょう。 伊藤

なやめるアサフ 詩篇73:1〜3 小林 牧師 

1999年4月18日
 詩篇の七三篇以下に「アサフの歌」と表題のついた詩篇がたくさん並んでいます。「『アサフ族』という家系があって、詩篇を集めたり、編集したり、作曲したりする職能をもって、神殿に奉仕していた」と考える人もいます。 しかし七三篇はそんなことを忘れさせる、真実な、個人的な詩篇です。 かりに作者を、アサフという個人として見ますと、彼はまじめで正直で謙遜で、その一方、悩みやすい人です。楽天家、あるいは大言壮語家の反対です。 あるとき司令官が一兵士に斥候を命じました。彼は真っ青になって震え上がったので叱られましたが、命令どおり出て行きました。心もとなく思った司令官は、もう一人の斥候を出しました。彼は勇躍して出て行きました。 彼らの報告はその態度と反対でした。勇敢だった兵士はだめで、あの臆病な兵士の方が、立派な偵察をしてきました。実は彼は、まじめで真剣な兵士だったのです。 アサフもどちらかと言えば、そのタイプです。 (小林)

救いの確信 ローマ人への手紙3:23、24 市川副牧師 

1999年4月25日
 どんな場合でも確信があるのは大切です。授業を受けるのにも、仕事をするのにもよく調べたり、準備をして臨むなら落ち着いて、興味深く、より良い勉強や仕事ができるでしょう。まして私たちクリスチャンにとって、神様に愛されているかどうか確信がない、罪が許されているかどうか確信がない、お祈りに答えて頂けるかどうか確信がないとしたらどうでしょうか。なんと不安で心細いことでしょう。 その理由はクリスチャンになっても、しばしば自分を見つめすぎて、自分の信仰、自分の忠実、自分の力などに、確信の基礎を期待しやすいからです。だから確信が持てません。 「信仰」は「神様にお頼りすること」「神様を信じること」です。 実はもっとも基本的な、救いの「確信」もこれにかかっていて、問題は、どのように救いの確信を持っているかに深い関係があります。私たちが「救われる」のは「信仰による」のです。 今朝この点をもう一度検討して見ましょう。 (市川)