礼拝のメッセージ 2000年10月
「孤独からの解放」 ルカによる福音書19:9、10 伊藤牧師
2000年10月1日
キリストは、「わたしは世の光である。わたしに従って来る者は、やみのうちを歩くことがなく、命の光をもつであろう。」と言われました。
今日、多くの人が、物質的に恵まれていても、心は砂漠のようで、人間関係の難しさに悩んでいます。何かもっと意味のある人生をと思っても、その力もなく道もわからない、と嘆いています。これは暗い話です。しかしこの問題は、昔も今も本質的には変わっていないのです。
今朝、お話したいザアカイという取税人もそうでした。 彼はローマの圧政に便乗して、苦しむ同胞から税金を搾取し、大金持ちになりました。けれども彼は、心の空しさをどうすることもできませんでした。彼は、何とも言えない寂しさと孤独にあえぎ、この暗闇から解放されることを切に求めていたのです。
そんな中でキリストと出会い、自分の人生を導く真の光をキリストの救いの中に発見したのです。
こうして、彼は孤独から解放され、喜びのある生活を送ったのです。(伊藤)
「道、真理、命」 ヨハネによる福音書14:6 市川副牧師
2000年10月8日
今朝、初めておいで下さった方も、先週に続いてお見え下さった方も、心から歓迎いたします。
今朝はイエス・キリストの有名なお言葉の一つをご紹介しましょう。
「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない。」
これは、キリストの十字架の前の晩、弟子たちにお話してくださったお言葉です。弟子たちはキリストとの別離に際し、キリストがどのような道を通り、どこへおいでになるのかわかりませんでした。その時キリストは「わたしは道である」とおっしゃったのです。
私たちは、生きる目的と気力を失って自分で自分を持て余します。その人生は複雑です。誘惑と危険にさらされています。しかし、キリストという道を通るなら、生きる目的と意味を見出し、命の力を受けて歩み、迷子になることがありません。そして、生涯の終わりには、キリストが備えてくださった天国に迎えていただくのです。 (市川)
「豊かな実を結ぶ人」 マタイによる福音書13:1〜9 村上隆一牧師
2000年10月15日
今朝の礼拝は、東京福音キリスト教会の牧師、村上隆一先生をお迎えして、特別に聖書のお話をうかがえることは本当に感謝です。
先生は館林キリスト教会の出身で、東京に十以上の教会を建てあげた牧師です。一つの教会でも建てあげる難しさを考えると、いかに大きな働きであり、神様が先生を豊かに用いられたかがよくわかります。
私は、先生の肩書きがいくつあるか知りません。以前、教団の運営委員長、聖書学院長でした。現在西アジア協力会の理事長、教会成長セミナーの理事、幾つかの海外宣教の責任者です。まだまだあると思いますが分かりません。
今朝、先生は「豊かな実を結ぶ人」というテーマで話されます。結果のない働き、学びほど淋しく、切ないものはない。まして結果のない人生だったらやりきれない。充実した人生を送るのはどうすればよいのか。先生が懇切丁寧に神の言葉をひもといて私たちに教えてくださるに違いない。
期待しつつお聞きください。(伊藤)
「変えられる生活」 ヨハネによる福音書2:1〜3 伊藤 牧師
2000年10月22日
キリストの最初の奇跡は、現在のイスラエル共和国ガリラヤ地方のカナという村で、結婚式 の披露宴の時に行われました。
長い婚宴で、ぶどう酒がなくなってしまいました。するとキリストの母マリヤは、キリストにその事態をすぐ告げました。しかしキリストはマリヤの要望にはすぐに応えませんでした。そして後からしもべたちに命じ、ただの水を最良のぶどう酒に変えてくださったのです。
料理がしらは、瓶にいれた水がぶどう酒になったいきさつを知らなかったので、宴会が進んだ後の頃に、良いぶどう酒を出した花婿を呼んで、その誠実なふるまいを誉めたというのです。
この奇跡は聖書に「しるし」だとあります。これは人間の生涯を変えるキリストの働きを象徴する「しるし」を意味しているからです。そして現在も継続されている最大の奇跡です。
今朝は、カナの婚宴で水をぶどう酒に変えられたイエス様は、私たちをも変えてくださるお方であるということを皆さんにお知らせしたいのです。(伊藤)
「空しさの果てに」 ローマ人への手紙、5:6〜8 市川副牧師
2000年10月29日
今朝の礼拝では、クリスチャン作家、三浦綾子氏自伝ビデオを見ましょう。
三浦綾子氏は一九二二年(大正一一年)旭川に生まれ学校卒業後小学校教師として勤務。二三才の時終戦。二四才で療養所生活が始まり、三〇才から七年間、脊椎カリエスのためギブスベッドで仰臥の生活が続きました。その間、幼友達だったクリスチャンの影響を受け次第に信仰に導かれ、洗礼を受けました。
徐々に健康が回復し、クリスチャンの三浦光世氏と結婚。忙しい雑貨店の切り盛りのかたわら、朝日新聞懸賞小説に応募した「氷点」が入選。これをきっかけに作家としての歩みが始まりました。
三浦綾子氏の多数の著作には、神様への篤い信仰、人間の罪に対する鋭い視線、そして神様に罪赦された者の幸いが、その根底に流れています。
晩年も数多くの病気に苦しみましたが「これは神様が私を特別扱いして愛していてくださるから」と証なさり、昨年一〇月、七七才で召されました。(市川)