館林キリスト教会

Contents

礼拝のメッセージ 2000年5月

「各自の決算報告」  マタイ福音書25:14〜18 伊藤牧師 

2000年5月7日
 今日は礼拝に続いて、臨時教会総会(決算総会)が開かれます。
 大切な財政面において、一九九九年二月二十一日に承認された予算に基づく、その収支報告です。
 さて、今朝は有名なタラントのたとえ話をしたいと思います。これは、私たちに励ましと勇気を与えてくれるたとえ話です。
 世の中は、善良で忠実な人たちがなかなか評価されない社会です。
 しかし神様は、ここで五タラントの人と二タラントの人の報告について、結果に違いがあったにもかかわらず、「良い忠実な僕よ、よくやった」と、その忠実な働きぶりに同様な評価を与えているのです。
 一方、最後の一タラントの人は、「悪い怠惰な僕よ」と叱責されました。与えられたタラントを用いず、主人に対して不忠実だったからです。
 こうして、このたとえ話は、私たちの人生も、神様の前に決算報告の時があることと、善良で忠実に歩む生活がいかに大切かを教えてくれるのです。(伊藤)

「愛の奉仕」  マルコによる福音書14:1〜9 伊藤牧師 

2000年5月14日
 まもなくイエス様が十字架におかかりになる四、五日前の頃でした。時の権力者パリサイ人たちや律法学者たちはイエス様に対する妬みで殺気を帯びていました。
 十二弟子の一人でイエス様を裏切ったユダは、イエス様や仲間たちと行動を共にしながらも、裏ではイエス様を売る約束を交わし、その裏切りを現実としていったのです。
 そんな中で、ベタニヤ村のマリヤは、イエス様の頭に三百デナリもする高価なナルドの香油を注いだのです。
 かつて兄弟ラザロを生き返らせていただいたマリヤの心からの感謝が、このような思い切った献身的行為の動機だと思います。それと共にマリヤがイエス様の目を見、お顔を見ると、十字架におかかりになる時がついに来たのだと察したからに違いありません。
 こうしてマリヤは、この直後に十字架にかかられたイエス様に対して、感謝と献身の心をあらわしたのです。
 今朝は、この打算のない純粋なマリヤの愛の奉仕について学びたい。(伊藤)

「信仰による歩み」 ヘブル人への手紙11:5〜6 伊藤牧師 

2000年5月21日
 旧約聖書にあるエノクの生涯は「エノクは神と共に歩み、神が彼を取られたので、いなくなった」(創世記五章二四節)という短い一文で紹介できます。
 神のかたちに似せて造られた人間は、もともとは死ぬべき者ではありませでした。しかし、人が神の戒めを破った時から、死ぬべき者になったのです。
 創世記の五章には、「そして死んだ」「そして死んだ」という言葉が繰り返し記されています。まことに暗い光景で、命のない罪の世の姿です。こうした中で、エノクは生まれたのです。
 彼の生きた時代の環境も、信仰者として歩むのにふさわしいものとはいえません。世は、あまりに悪かったので、まもなくノアの洪水によって滅ぼされる運命にありました。
 しかし、エノクがそこで勝利した秘訣は、「信仰であった」のです。すなわち彼は、信仰によって「死を見ないように天に移された」(ヘブル十一章五節)と聖書に書いてあるからです。
 今朝は、このエノクから「信仰による歩み」について学びましょう。(伊藤)

「ペリシテ戦」 サムエル記上3:19〜21 市川副牧師 

2000年5月28日
 サムエルは成長し、イスラエルの指導者、預言者として仕えました。主が彼と共におられることが、その奉仕のうちに明らかに証されるようになりました。聖書には「ダンからベエルシバまで、イスラエルのすべての人は、サムエルが主の預言者と定められたことを知った」(サムエル記上三章二〇節)とあります。
 さて、地中海沿岸に町々を築いていたペリシテと戦うため、イスラエルは陣をしきました。ペリシテは、士師時代、士師サムソン誕生以前から四〇年間もイスラエルを圧迫し続けました。イスラエルがペリシテを阻止するに至ったのは、四章の戦いの二〇年後、サムエル記上七章でのことになります。
 四章の戦いはイスラエル劣勢のため彼らはついに「主の契約の箱」を戦場に持ち出したのです。ペリシテ兵士が「このようなことは今までになかった」と言った程です。しかしイスラエル軍は敗走し、ホフニとピネハスは戦死、「契約の箱」は奪われ、エリはこの知らせを聞きつつ世を去ったのでした。(市川)