伊藤牧師 コラム集(7)
エンゼルマーク(希望のダイヤルから) 2008年4月13日、20日
天使をかたどったエンゼルマークと言えば、森永キャラメルを思いうかべる人は多いと思います。このエンゼルマークは創業者の森永太一郎が熱心なクリスチャンであったというしるしからだと言われています。
太一郎はアメリカに渡って3年目のある時、ハリス牧師の導きにより、聖書を通して自分が神の前に罪人であり、自分の罪を悔い改めて、イエス・キリストを信じなければならないということを教えられました。でも、彼は商売においても生き方においても曲がったことは全くしてこなかった自分が、いきなり罪人と言われ怒りが込み上げてきたそうです。しかし、さらに聖書を読んでいくうちに心の目が開かれました。そこで太一郎は、イエス・キリストが自分の醜い罪を全部背負って、十字架にかかって死んで下さったことがわかり、心からイエス・キリストを信じ受け入れて洗礼を受けたのです。
太一郎は菓子製造業を万事お祈りをして始めました。その頃当り前であった上げ底をしない、粗悪な材料を用いない、買う人の立場になり、その人々を思って菓子を製造する、ということを立て前として商売を始めました。そのために人々の信用がついて大成功をおさめたのです。あるとき、チャイナマーブルという菓子を作りました。この菓子は仕上げまで2ケ月もかかるものでした。あまり売れ行きが良いので、製造が間に合わず、つい簡単に出来るものにかえて売り出しました。そうしたら急に信用が落ちて、これを回復するのに5年もかかったばかりか、大損をしたということです。やはり商売成功の秘訣は、神様の前に真っ正直な仕事をすることだと彼は知らされたのです。そこで、そのトレードマークは、森永の頭文字「M」を天使が支えているというデザインにして、ただ神様の恵みによって支えられていることを表したということです。 晩年彼は、「我は罪人のかしらなり」という聖書のみことばをかかげ、全国の学校、市町村に講演して歩き、イエス・キリストの素晴らしさを語ったということです。あなたも森永太一郎が経験したイエス・キリストの救いを聖書を通して知って下さい。
心の森林浴(希望のダイヤルから) 2008年5月18日
木々の緑も深まり心を和ませてくれる良い季節になりました。この時期、森林浴ということがはやります。森林浴とは、森や林を散策し、木々が発散する香りや殺菌物質を浴びて、心身をリフレッシュしようという自然浴の1つです。植物が出すフィトンチッドという殺菌物質は人間に対して一定のプラス効果が期待されるといわれ、神山恵三教授が、その効用を医学的に実証してから、全国的な広がりを見せています。旧約聖書イザヤ書40章31節には「主を待ち望む者は新たなる力を得、鷲のよう
につばさをはってのぼることができる。」という言葉があります。新しい力は神様を
待ち望むことに、すなわち信仰によって与えられることを教えています。私たちもこの世にあって問題や悩みがないわけではありません。しかし神様に信頼してお祈りして行く時、過剰に恐れたり、騒いだり、あれやこれやと心を乱すことから不思議と守られていくのです。植物が水分をとると元気になり、空腹な人が食事をとると力がわいてきます。同様に、聖書の言葉を蓄えて生きて行く時に、それは心に生きるエネルギーや知恵となって、私たちの人生を生き生きと歩ませてくれます。さわやかな緑が目を休ませてくれるこの頃に、あなたの心の森林浴のために、是非聖書を読んでいただきたいと願います。