館林キリスト教会

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礼拝のメッセージ 2009年4月

「夢見るヨセフ」 創世記37:1〜4 伊藤 牧師 

2009年4月26日
 ヤコブが一族を引き連れて帰ってから後、まもなく老父イサクは死に、兄エサウもかけつけて、二人の息子たちは父を葬りました(創世記35章27〜29節)。このようにしてヤコブは、アブラハムの信仰と血統を受け継ぐ、第三代目の族長になりました。
 さて、次に最も劇的な生涯を送ったヨセフの登場によって「創世記」は終わりの部分に近づいてきます。ヤコブには12人の息子がいましたが、11番目に最愛の妻ラケルから生まれたのがヨセフです。37章以下は、主としてこのヨセフの波乱万丈の生涯を中心に記されているのです。
 父ヤコブ(イスラエル)は12人のうちで、ことのほか、ヨセフと末っ子ベニヤミンを愛しました。その理由は、この二人が、ヤコブの最も愛した妻ラケルから生まれたからです。また三十七章三節には、「ヨセフは年寄り子であったから」とその理由が記されています。
 これからしばらくの間、キリストに最も似た人物と言われるヨセフの生涯を学んでいきたいと思います。(伊藤)

「約束の虹」 創世記33:1〜11 市川副牧師 

2009年4月19日
 邪悪な時代にひとりの人、ノアは「主の前に恵みを得」てその時代の人々の中で正しく、神とともに歩みました。
 神様はノアにみこころを明らかにしてくださり、罪の世界を滅ぼそうとなさっていること、これに備えて箱舟を造るようにとお命じになりました。
 長い洪水の期間、神様はノアと箱舟にいたすべての生き物を心にとめていてくださいました。
やがて箱舟はアララテの山にとどまったのです。
 しだいに水が引き、地面がまったく乾いたとき、神様はノアに、箱舟を出るようにおっしゃいました。礼拝をささげた彼らの前に大きな虹がかかりました。神様は虹を、神様と地のすべての肉なるものとの間の契約のしるしとしてくださいました。
 日ごとに太陽をのぼらせ雨を降らせて下さる神様は、忍耐といつくしみを持って人間にかかわり続けてくださるのです。なぜなら神様は、ひとりも滅びることなくすべての人が救われることを願っておられるからなのです。 (市川)

「復活のしるし」 マタイ福音書12:38〜40 伊藤 牧師 

2009年4月12日
 今日は、イエス・キリストが死から甦られたことを記念するイースターです。日本では、クリスマスほどなじみの深いものではありませんが、キリスト教会では、大切な日としています。
 ある時、イエス様が律法学者たちからメシヤとしてのしるしを見せるように迫られたことがありました。
 その時、イエス様は「預言者ヨナのしるしのほかには、なんのしるしも与えられないであろう」と答えられました。
 これはイエス様ご自身が解説しているように、ヨナが三日三晩大魚の腹の中にいたように、キリストも三日三晩、地の中にいるという意味です。「地の中にいる」とは、墓の中にいるということですから、言うまでもなく「死」を意味しています。しかし、それを「三日間」と限定していることは、ヨナが三日たって魚の腹から出てきたように、キリストもまた、墓の中から三日後に復活することを意味しているのです。
 だから「復活」は、イエス様が救い主であることのしるしなのです。(伊藤)

「すべては神の栄光のために」 使徒行伝9:32〜35 伊藤 牧師 

2009年4月5日
 イエス・キリストの福音は、使徒たち、大勢の無名で献身的なクリスチャンたち、そして回心者パウロを通して「エルサレム・ユダヤとサマリヤの全土」に伝道されていきました。クリスチャンたちは揺るがない土台(キリスト)の上に人生を築いていったので、教会は急速に成長を遂げて行きました。
 使徒行伝9章32節から42には、二つの大きな奇跡が記されています。一つは、中風をわずらうアイネヤという人が癒されたこと、もう一つはタビタという婦人が死から甦らされたことです。これは率直にいって、日常生活の中で様々な病気や苦しみ、その他いろいろな問題に遭遇し、失望、落胆している人々に、なお希望は残されているのだということを具体的に教えているものだと思います。この神の力こそ、初代教会を動かした原動力です。
 人の信仰の真価は、困難に遭遇した時に現われるものです。ですから、いつもイエス様から目を離さず、すべての事において神の栄光を現わすよう信仰生活に励んでいきましょう。  (伊藤)