館林キリスト教会

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小林前牧師 コラム集(13)

 ジョージ・ワシントンと聖書 2000年3月5日

 あなたが一冊の旧約聖書をお買いになって、第一ページを開いてみるとしましょう。
 そこには「はじめに、神は天と地とを創造された」と書いてあります。つまり、聖書は私たちに、天地万物を造りこれを支配していらっしゃる真の神様について教えてくれるのです。
 アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンは子供の頃からお父さんによってこのことを徹底的に教え込まれた人でした。
 ある時、お父さんは内緒で庭に「ジョージ・ワシントン」という字の形に草花の種を蒔いておきました。
 ある朝、ジョージは自分の名前のとおりに草花が生えているのを見てびっくりしてお父さんに話しました。
 お父さん 「それはきっと自然に生えたのだろう」
 ジョージ 「決してそんなことはありません。だれかが考えて種を蒔いたのです。きっとお父さんでしょう」
 お父さん 「そうだよ。でもジョージ。考えてみておくれ。お前が見て驚いた草花の文字よりも、もっと素晴らしく整った宇宙や世界や自然界や私やお前を。それが全部自然にできたのだという人もいるね。しかし決してそんなことはないのです。父なる神様がお考えになり、ご計画になり、お造りになり、今も支配していらっしゃるのです。わかりますか」
 「はい、お父さん。よくわかります」
 「だからお前は、私たちを守っていてくださる神様の前で生きているのだということを忘れてはいけません」
 「はい、お父さん」
 ですから、ジョージ・ワシントンの性格を特徴づけるものは、少年時代から晩年に至るまで、陰日向のない正直ということでした。   「希望のダイヤル原稿」から 

 ジョージ・ワシントンと聖書(2) 2000年3月12日

 アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンの性格を特徴づけるものは、少年時代から晩年に至るまで陰日向のない正直ということでした。
 ある時「庭の桜の木を切ったのはだれだ」とお父さんの声。その時ジョージは「僕がいたずらをしたのです。ごめんなさい」とすぐ名のり出て謝りました。お父さんは「お前の正直は桜の木よりも大切だ」と言って許してくれたということです。
 「ワシントン記念館」には彼が使用した古ぼけた大きな聖書が展示してあります。ワシントンは大統領になったとき、この聖書の上に手を置いて「神よ、私をお助け下さい」と祈りました。
 ワシントンがある地方を友人と旅行したとき田舎の食堂に入りました。集まっているお客様も「ワシントン大統領がこの近くにお出でになったそうだが、お目にかかりたいものだなあ」などと言っています。大統領は知らん顔です。
 するとその食堂の子供が「お母さん聖書を買ってちょうだい」と一生懸命頼んでいました。お母さんは「忙しいからまたあとでね」などと言っていますが、子供はとても熱心に頼んでいます。
 大統領が感心して「あなたはそんなに聖書がほしいのかね」
 「ぼく、聖書を読んで神様のことをもっとよく知りたいんだ。そして立派な人になりたいんだ。僕は大統領なんかを見るより聖書の方がもっとほしいよ」
 それから数日たつと、この家に小包が届きました。中身は大きな立派な聖書でした。開いてみると一ページに
 「大統領よりも、聖書の好きな君に。ジョージ・ワシントン」と署名してあります。お母さん「おや、それじゃ、あのときのお客さんは大統領だったのだね。あんな失礼なことを言ったのに気を悪くしないで坊やに聖書を送ってくださるなんて、なんてすてきな大統領でしょう」子供「ああうれしい。これから一生懸命に聖書を読もう」素晴らしいですね。あなたもぜひ聖書を読んでください。   「希望のダイヤル原稿」から