館林キリスト教会

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ショート新約 ヨハネ第三の手紙

 

真理のための同労者 ヨハネ第三1〜6 2003年05月25日

 この手紙はヨハネからガイオへ書き送った個人的手紙です。一節に「真実に愛している」と書かれてあるように、ヨハネとガイオは福音に生きる者としての親しい信頼関係にあったようです。ヨハネの祈りによって、ガイオは神様から霊的状態が祝福を受けていたばかりか、肉体、その他万事において神様の祝福を受けていたようです。このガイオが「旅先にある者」に尽くした様子がよい証となっているとヨハネは書きました。5節の「旅先にある者」とは、ヨハネが牧会するエペソ教会から遣わされ、諸教会を巡回し旅行していた伝道者のことをさしています。「送り出した」とは、ただお祈りして見送ったのではなく、物質的な援助もしたということです。ですから彼らを助けるとは「真理のための同労者となる」ことだと書いたのです。(伊藤)
 

二人の人 ヨハネ第三9〜14 2003年06月01日

ここには二人の人、デオテレペスとデメテリオについて書いてあります。デオテレペスは「みんなのかしらになりたがっている人」(9節)でした。教会内で勢力を張ろうという欲望を持っていたのです。またその勢力をもって、ある一部の兄弟たちを教会から追放しようとしていたのです。そこでヨハネは、使徒の権威を持ってしても彼に忠告を与える必要があったようです。もう一人はデメテリオで、彼はこの手紙をガイオのもとに届けた人だと思います。このデメテリオは「あらゆる人も、また真理そのものも、証明している。わたしたちも証明している」(12節)と書かれてあるように、そのよい働きが多くの人々に広く知られていた人です。つまり、デメテリオの人物と活動については、何の心配もないから十分な活動をさせてほしいという、ヨハネからの依頼の手紙なのです。(伊藤)