館林キリスト教会

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伊藤牧師 コラム集(2)

 最初の感謝礼拝 2003年3月23日

 長年使っていた会堂に対する愛着は消えないが、こうして祈りの中で献げられた新会堂において礼拝をささげられることは大きな喜びだ。
 先週まで使っていた本町の会堂の袖看板には、館林キリスト教会の横に「あなたの教会です」と赤く書いてあった。この新会堂も同様で、神様にささげられたキリストの教会であり、皆さんの教会だ。ここで皆さんが、聖書の教えを学び、信仰を養い、神様からの祝福を受けていただきたいと思います。皆さんが神様によって生かされている喜びを満喫していただきたいと心から願っている。そして毎週日曜日は、この新会堂に集まって、共に祈りをささげ、キリストの愛に根ざし、この地域に根ざして、共に神様を賛美しつつ歩んでいきましょう。

 思いがけない発見 2003年10月16日日

 何を考えるにも、あまり勤勉で思い詰めるのは良くないとういう人がいます。ときどき怠ける必要もあるというのです。その空白と思えるような間に、よい考えの準備がなされるのだというのです。この休息こそ「創造的な考え」の苗床となるのだそうです。
 私たちでも、机に向かって勉強している時ではなく、バスに乗っていたり、散歩をしたり、といったような時に、良いアイデアが浮かぶことがあります。いかにも偶然のように見えます。この偶然のことを「セレンディピティ」というのだそうです。そして、この言葉は科学者に親しまれ、科学者にとっては日常語の1つだそうです。
 昔、神戸のキリスト教の伝道所に、坂田由松という青年が入ってきました。そして講壇の後ろに書いてあった「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう」という聖書の言葉を読みました。青年は、「何だ、教会は無料休憩所か、じゃあ俺と関係ない」と行って出ていってしまいました。その後彼は、いろいろなことに失敗を重ねました。彼は生きているのが嫌になり、自殺しようと山に登り、毒薬のはいったビンを開けようとした時、前に教会で聞いた聖書の言葉を思い出したそうです。そして彼は、山を降りてキリスト教会を訪ね、やがて救われたということです。
 彼にとって、思いがけなく入った教会で、素晴らしい「救いの発見」をしたのです。

 豊かな人生への招待 2004年10月17日

 実りの秋となって、りんごがおいしい時期になりました。昔からりんごは「1日1個のりんごで医者いらず」と言われているくらい健康にとてもよい果物だそうです。りんごを発酵させて作ったりんご酢をはちみつと一緒に飲むバ−モント療法は、アメリカ、バ−モント州に古くから伝わる民間療法で名高い長寿法だといいます。りんごは根から栄養をとり、幹を通って枝の先々まで養分が運ばれて、枝々にたわわに実をつけるのです。キリストは「もし人が私につながっており、またわたしがその人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる」と言っています。

 神の作品 2005年10月23日、11月6日

 秋にはいろいろな形容があって、読書の秋、食欲の秋、スポ−ツの秋、芸術の秋などといわれています。日本各地の文化会館、芸術ホ−ル、美術館、ギャラリ−は、それぞれ力作であふれていることでしょう。ミケランジェロといえばイタリアが生んだ世界最大の彫刻家の一人です。だから彼は何の変哲もない岩からも作品を作ったのです。彼の頭の中には、いつも自分が作ろうとしている作品が描かれていて、それにしたがってノミをいれて作品を完成しました。
 聖書には「わたしたちは神の作品である。」という個所があります。この神の作品ということばは、神の芸術作品とか、手作り品とか、神の傑作などと訳すことができるのです。あなたも、わたしも神の深いご計画によってうまれてきたと聖書は言っているのです。
 人は、自分がかけがえのない者として神様によって造られ、生かされていることを知るとき、心に喜びと力が湧いてくるのだと思います。そこで自分を大切に生きたいと思うし、造って下さった神様のために少しでも役に立ちたいと思うのです。
 アン・サリバンという人は幼い時に、父はアルコ−ル中毒、病弱だった母は弟の世話をしているうちに死んでしまい、その弟はせむしで州立慈善病院で一人寂しく死んでしまいました。幼いサリバンはひとりぼっちになってしまいました。しかし、その後、バ−バラ牧師に引き取られ、愛されて育てられたのです。彼女はバ−バラ牧師から聖書を学ぶうちに自分の造り主なる神の愛を知りました。そして私のような淋しい、孤独なひとのために生きようという使命が与えられたのです。やがて、彼女があの奇跡の人、ヘレン・ケラ−の家庭教師として活躍したのは余りにも有名です。
 神様は、聖書を通して、あなたもかけがえのない、「神の作品」であると言っているのです。